こんにちは!モバイルモニターガイド編集部です。
今回は、Intehillのタッチパネル付き3Kモバイルモニター「U16ZT」の開封&使用レビューをしていきます!高品質なモバイルモニターをお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。
Intehill「U16ZT」の概要
Intehillの「U16ZT」は、16インチ・3K(3072×1920)のタッチパネル搭載モバイルモニターです。
Intehillは、中国ブランドとしては珍しく品質にこだわったブランドで、中~高価格帯の製品が多いです。U16ZTについても品質を重視しており、36,000円程度と相応なお値段となっています。
U16ZTは、珍しい3Kの高解像度が特徴です。画面の横縦比(アスペクト比)は16:10と標準より少し縦長であり、1画面に多くの情報を表示できます。
また、10点マルチタッチに対応したタッチパネルを搭載しており、スマホやタブレットのような感覚でタッチ操作できます。
タッチパネル搭載モニターのパネルは光沢パネルが多いですが、U16ZTには映り込みの少ない非光沢パネルが採用されているのも魅力です。
3Kやタッチパネルが特徴のU16ZTは、果たして価格に見合うモニターなのでしょうか!?さっそくレビューしていきたいと思います!
製品名 | U16ZT |
---|---|
解像度 | 3K(3072×1920) |
パネル | 16インチ IPS(非光沢) |
表示速度 | リフレッシュレート 60Hz |
重量 | 900g |
インターフェース | USB-C x2 HDMI x1 |
スタンド | 自立型 |
その他機能 | 10点マルチタッチ対応 |
開封の様子
それでは、まずは開封していきます!

外箱はIntehillのロゴが入った鮮やかなデザインです。Intehillのモニターはこのデザインの箱に入っていることが多いです(2025年時点)。

外箱を開けると、モニター本体が出てきます。

モニター本体の下には、付属品が入っています。

内容物一覧です。モニターの表面には、液晶を保護するロゴ入りの白いシートが貼られています。
- モバイルモニター本体(U16ZT)
- USB-Cケーブル(映像出力・給電用)
- HDMIケーブル(映像出力用)
- USB Type-A to Cケーブル(タッチパネル用)
- USB-Cケーブル(給電用)
- 電源アダプター(USB-Cポート対応/最大20W)
- ユーザマニュアル
- クリーニングクロス
付属品は充実しており、どんな方法で接続する場合でもケーブルなどの追加購入は不要です。モバイルモニターを初めて買う人でもすぐに使えます。

保護シートをはがしてモニター本体を見ていきます。

モニターの前面には物理的な枠(ベゼル)がなく、1枚の非光沢処理されたパネルだけで構成されています。
見た目は大型タブレットのようで、スタイリッシュな印象です。

こちらは背面の様子です。

背面の中央には、モニターアーム用のネジ穴が4つ付いています。
モバイルモニターにはモニターアーム用のネジ穴が2つしかないパターンも多いので、4つ付いているのは好印象です。より安定してモニターアームに設置できます。

背面の下部には、自立スタンドが搭載されています。自立スタンドは90°の範囲で開閉します。

こちらは画面をなるべく立たせた状態です。

自立スタンドを最大まで広げると、大きく角度をつけた設置ができます。

モニターの左側には、スピーカーのみが搭載されています。

モニターの右側には、入力ポートやボタン類がまとまっています。

上から順に、以下のポートやボタンが搭載されています。
- HDMIポート
- USB-Cポートx2
- 3.5mmイヤホンジャック
- メニューボタン
- 上下ボタン(メニュー操作用)
- 電源ボタン
HDMIポートがフルサイズなのは使い勝手が良いですね。

最後に重量を測ってみると、960gでした。
持ち運び用の保護カバーは付属しておらず、重量もしっかりあるため、自宅やオフィスでの利用が想定されたモニターなのだと思います。
接続方法の確認
続いては、U16ZTをノートPCやタブレット、Nintendo Switchに接続してみます。
- ノートPCとUSB-C接続
- ノートPCとHDMI接続
- タブレットとUSB-C接続
- SwitchとUSB-C接続
ノートPCとUSB-C接続

まずは、ノートPCとUSB-C接続してみました。付属のUSB-Cケーブル(映像出力・給電用)を使用します。
USB-Cケーブル1本でつなぐだけで、U16ZTに映像が表示されました。
USB-C接続では、ノートPCからモバイルモニターに映像と一緒に電力も送られるため、モバイルモニターを電源に刺さなくても使えて便利です。

さらに、USB-Cケーブル経由でタッチパネルの入力信号も送られるため、そのままタッチパネルも使用できます。
スクロールや画像の拡大・縮小といったおなじみの操作ができます。
ノートPCとHDMI接続

続いては、ノートPCとHDMI接続してみました。付属のHDMIケーブルを使用します。
USB-Cによる映像出力に対応していないノートPCやデスクトップPCとは、HDMIで接続します。
こちらもUSB-C接続の時と同じく、問題なく画面が表示されました。
HDMI接続では、PCから映像のみが送られるため、モバイルモニターを電源につなぐ必要があります。付属の電源アダプターとUSB-Cケーブル(給電用)を使って給電します。

また、別途PCとモニターをUSBで接続すれば、HDMI接続でもタッチパネルが使えるようになります。
タブレットとUSB-C接続

次に、iPad miniとUSB-C接続してみました。付属のUSB-Cケーブル(映像出力・給電用)を使用します。
iPad miniとUSB-Cケーブル1本でつなぐだけで、映像を映すことができました。

iPad miniを回転して横表示にすると、モニターの映像も縦表示から横表示に変わります。
スマホやタブレットと接続する際には、スマホやタブレットから十分な電力をモニターに送れるなら、モニターに電源を挿さずに使えます。
反対に、スマホやタブレットから十分な電力を送れない場合は、別途モニターに電源を挿す必要があります。
また、U16ZTはPDパススルーに対応しているため、モニターに電源を挿すとスマホやタブレットを充電することもできます。
長時間動画を観る時には、モニターに電源を挿しておくと、スマホやタブレットの電池切れの心配がなくておすすめです。
SwitchとUSB-C接続

続いては、Nintendo Switchと接続してみました。
U16ZTは、Switch本体とUSB-C接続することができます。Switchドックなしで画面をモニターに映せるので、手軽にゲームが楽しめます。
Switch下部のUSB-CポートにUSB-Cケーブルをつなぐと、ゲーム映像が表示されました。

ただし、Switchからはモニターに十分な電力を送ることはできないため、別途モニターに電源を挿す必要があります。
今回は付属の電源アダプターで問題なく映像が映せました。もしうまく画面が出ない場合には、Switch純正の電源アダプターに変えて試してみると良いです。
また、U16ZTのアスペクト比は16:10と縦長であるため、初期設定のままだとSwitchの映像が少し縦に伸びてしまいます。
設定メニューでアスペクト比を16:9に変更すると、正しい画面比率でゲームを楽しめます。画面の上下に黒い帯が出て補正されます。
メニューの操作感
続いては、メニューの操作感を見ていきます。
本体の右側にあるメニューボタンを押すとメニューが開き、上下ボタンで操作できます。また、メニュー設定時には電源ボタンをキャンセルボタンとして使えます。

設定項目は5つあり、一般的な設定は一通りできます。
- 明るさ/コントラスト
- 色設定
- オーディオ設定
- その他の設定
- リセット
また、メニューを起動していない状態で上下ボタンを押すと、それぞれ明るさと音量の調整画面を表示できます。よく使う明るさや音量の調整画面をワンタッチで起動できるのは便利です。
ただし、メニューがタッチ操作に対応していなかった点は残念です。
Intehillの他のタッチパネル搭載モニターのメニューはタッチ操作に対応しており、直感的な操作ができて良かったため、U16ZTも対応していたら嬉しかったです。
1か月使った感想
続いては、U16ZTを1か月間オフィスや自宅で使用した感想を述べます。

1ヶ月間使って感じたのは、とにかく完成度の高いモニターだということです。何よりもまず、映像が美しい!
映像の美しさにはいくつかの要素があります。画面の明るさ、表現できる色の多さ、色の正確さ、解像度の高さ、などです。
U16ZTは、これらの要素が高い水準でバランス良く揃っているという印象です。鮮やかでありながらも自然な色合いで、使っていて心地が良いモニターでした!

上の写真では、筆者がメインで使っているノートPCであるMicrosoftのSurface Proと、格安モニターの定番であるEVICIVのEVC-1506と並べて比較しています。
格安モニターとは明るさや発色の違いが一目瞭然である上に、画面の美しさに定評のあるSurface Proと同レベルの美しさであると感じました。

また、タッチパネルの精度も高く、遅延も目立たず使いやすいです。
私は元々タッチ操作を多用するほうではありませんが、画像の拡大・縮小や、動画の再生・停止など自然とタッチ操作を行うことが増えた気がします。
さらに、入力ポートやボタン類が右側にまとまっているおかげで、左側を下にしての縦置きがしやすいです。
自立スタンドは縦置きに対応していないので別のスタンドを用意する必要はありますが、ケーブル類が邪魔にならずに縦画面が使えるのは便利でした。
まとめ
最後にまとめです。
U16ZTは、画面が美しくて細部の品質も高い、完成度の高いモニターでした!

16:10の縦長な画面と3Kの高解像度で作業用モニターとして使いやすいです。スタンドを用意すれば縦置き利用もしやすいです。
画面はSurface Proと遜色のない発色や明るさで、美しいです。多くの文字を表示しても1文字1文字が鮮明に表示されるため、多くの文字を表示しても目の負担を感じずに読めます。
長時間にわたって作業するほど品質の高さを感じられるモニターでした!
最近は15.6インチ・フルHDのモバイルモニターが1万円未満で売られているので、3万円超えのU16ZTは割高に思えるかもしれません。
ですが、個人的には3万円超えの価格に納得の品質だと思いました!
モバイルモニターを長時間の作業に使いたい人や、安さよりも品質重視で選びたい人に、U16ZTは自信をもっておすすめです!